【塔の入り口】

ロッドの光を取り戻す為。そして愛する恋人カイを救出するべく、魔物ドルアーガが巣食う塔へ辿り着いた。

「イヒッヒッヒ。勇士様、さぁ付きましたよ。」
ギルは、馬車から降り、【塔の管理人】に招かれて塔に足を踏み入れる。
「私の役目はここまでじゃ・・」
そう言って、そのローブに身をまとった男は、今来た道へ消えていった。

「外も暗雲が立ち込めて酷い有様だったが、塔の中も死霊の怨念に満ち溢れている。さぁどうしたモノかな・・・」
最愛の人が囚われの身になっている。他に道は無いのは分かってはいても、つい溜め息混じりに、そう漏らしてしまったのだろう。
これから待ち受ける苦難を思うと、恐怖は計り知れない・・・。



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