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【ボコスカの世界観のイメージ】

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設定では、「中世ヨーロッパを舞台」という事だそうです。
しかし、キリスト教色はなく、魔術師などがいる事から古代と言った雰囲気も受けます。
ドルイド神官ぽい魔術師の存在や、スレンと言う名前から、ケルト系世界の臭いも感じられる。
それは、さておき銃や大砲はまだ無い時代だし、ゲームを見る限り華麗さは無さそうな時代なので、恐らく中世は初期の時代ではないかと推測。

「進め〜 進め〜 ものど〜も〜♪」

 私は、ボコスカのテーマソングを聞いていると、どうしても、「コナン・ザ・グレート」を連想してしまいます。私だけでしょうか?
ボコスカ曲を、変な詞を乗せて歌ったりせず聴くと、物悲しく殺伐とした雰囲気を感じます。重厚感さえ感じられたりします。
そして、スレン王の(角兜?)姿も、なんとなくコナンの世界を感じさせられます。
気になったので、映画「コナン・ザ・グレート」('82)の曲を探してみました。聴いてみると・・おお〜!!うんうん!!と言う感じです。
( ここのサイトでMIDIを聴く事が出来ます。⇒The Permission Denied )

「別に似てないぞ?」
と、ツッコミがきそうですが・・。いえいえ、ボコスカの電子音そのままで聴くのではなく、カッコよくアレンジしたらこんな雰囲気かなと思うんですよ。^^
 それは置いといて、あながち連想したのが間違い出なかったのかなと思うのが、「コナン・ザ・グレート」の映画版のタイトルロゴ。同じ剣にタイトル文字が絡む、レイアウト。非常に似ています。
( 参照サイト ⇒ 【コナン・ザ・コナン】 【The Barbarian Keep】 )

 時代的にも、コナン・ザ・グレートの影響を受けてもおかしくないかなと思います。

現在のRPGの趣と異なるボコスカ「魔術師」。  RPGの世界観といえば、「コナン」と言われる時期が確かにありました。その頃のファンタジーの魔術師は火の玉や氷を飛ばしたりはしません。ライターや暖炉代わりに火を熾す事はあっても、攻撃の方法としては、まだ確立していなかったのです。
 RPGで火の玉が飛び出す魔法が使用されるのは、私の知る限りでは'80代の後半だと思います。
 当時の魔術と言えば、専ら「幻術や悪霊・呪い」の類のモノでした。視覚を楽しませるような特殊効果満載の攻撃魔法はありません。スターウォーズのフォース等も、感じる力がアップしたり、手を触れずにモノを動かせるだけです。
 映画「コナン・ザ・グレート」に登場する、魔術師も幻術を使用するのみ。非常に地味な攻撃です。そして、劇中に悪霊が登場するのですが、何となく、ボコスカの【幻戦士】を思わせます。
 とまぁ、ボコスカの世界観について勝手に想像してみました。


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戦略RPGの先駆者 【ボコスカウォーズ】

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 ゲーム至上、「部隊を率いて戦うゲーム」ってこれが始めてでは無いでしょうか?
部隊戦を扱ったゲームで同時期に出された【大戦略】やSTG【フィールドコンバット】など思い出しますが、RPG世界観で部隊を率いて戦うゲームといえば他に思いつきません。
つまり、シミュレーションRPGの先駆けなのです。この作品の発展系に、以後【ファーストクイーン】【ファイアーエンブレム】【伝説のオウガバトル】や、ストラテジー系ゲーム等が、誕生したという事です。
例え、このゲームで楽しめなかったとしても、偉大さは誉めて上げましょう。

 私はこの手の合戦モノが大好きです。初めて遊んだものは、将棋やチェスです。ビデオゲームではありませんが、私のストラテジー(戦略)ゲーム好きのルーツはここかもしれません。しかし、チェスなどはビジュアル的には単なる置物だし、将棋は文字だし・・。やっぱもっとこう生命体ぽさが欲しいじゃないですか。
そして、ビデオゲーム世界のボコスカに出会いました。


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その後の、発展系のゲーム

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 その後、この種のゲームの味を占めた私は、PC8801で「シルバーゴースト('88)」と言うゲームを手にすることになります。
 少しシルバーゴーストについて、話したいと思います。
 このシルバーゴーストと言うのは、知る人ぞ知る知らない人は知らない「ファーストクイーン」シリーズの前身なるゲームです。

 世界観や舞台設定など、ボコスカに似たところがあり、同じく部隊を率いて敵軍と戦うゲームです。
 そして、ボコスカからどう発展している点を説明します。 兵士や登場する敵全員(?)に名前が付いていて、リアルタイムで戦闘をする。 肉弾戦だけではなく、弓矢や魔法などの遠距離攻撃が可能になった。 軍を幾つかの部隊に分け、それぞれに指示を出して行軍させたりできる。
 戦闘はフィールドのみだけでなく、(見せかけですが)高低差があり、城内や街中で戦ったりできます。これが雰囲気あって、とても良かったです。

素晴らしいのが、ボコスカと同じく一度死んだ者は2度と蘇らないんです。ん〜シビア。ロードとかも出来るんですが、あえてロードとかしないのが通の遊び。
遊び易さが追求され、陣形システムまで加わり、行軍時も陣形を一列に変えたりしてスムーズに移動できるようになりました。
当時としては、中々すごいゲームでした。


筆者:Tsumiru ( 2006/05/11 )




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「ボコスカウォーズ」
発売元: 株式会社アスキー
 作者:K.Sumii
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