【Floor_02】

その声はより威厳を高める口調でギルの問いかけを制した。
『私の名を問う事を許しません。ただ従いなさい』
その声はそう言い終わると、辺りの光と共にその存在は消えた。
疑問は残るが、ギルは目の前の敵を倒して、2階へ登っていく。

あの得体の知れない生き物は先程よりも増え、黒いのも混じっている。
「怨念がより深いのだろう、動きが荒々しい・・」

ギルは先へ急ぎつつ先程の出来事が頭から離れない。
「先程の声は、人間の声では無い・・・。カイが聞こえていた声の主と、同じ者だとししたら・・」

階を進むと、奥から青い鎧を来た武者が現れた。
そしてギルの前に立ちはだかる。
「その甲冑は・・近衛兵の者だな?顔を見せてくれ。」
ギルの問いかけには無反応。
「!?」

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